現在は誰でも簡単にパソコンで文章が作れ、家庭用のプリンターでも印刷できる時代になって、自費出版のための本作りを自身で手がけることさえ不可能ではありません。かつては職人芸だった活字や写植による組版や印刷も、今や特殊の技術でなくなってきているともいえます。
しかし、今だからこそ、一字一字の書体や字体にもこだわり、誤植や錯誤のない、読みやすく見た目も美しい組版の伝統を守って書籍の権威を高めていくことが私たちに課せられた使命だと考えています。
なかには自費出版については、美しい組版どころか満足な校正も行わないところもあるようですが、一生に一冊かもしれない大切な自費出版だからこそ、最高の品質を求めなければならないと私たちは考えています。
電子出版も次第に普及しつつありますが、やはり紙だからこそ表現できる書体、カバーデザイン、写真、図表、数式などの質感や美しさにもこだわりながら、機能的な電子出版とも併存していきたいと思っています。
東京図書出版会に頼んでよかったと思ってもらえる本作りに私たちは努めています。
東京図書出版会 編集部